注目のラグジュアリーホテルが続々と開業
インバウンド 富裕層観光に商機あり
新型コロナの影響で停止していた外国人観光客の受け入れが再開され、インバウド市場は急速に回復。中でも注目されているのが富裕層観光だ。
世界で2021年に6,900万人だった保有資産1億5,000万円以上の人口が、2026年には1億600万人に増加すると予測されている。こうした需要を取り込もうと国内でも各地でラグジュアリーホテルが続々と開業している。
北海道ニセコでは、1泊300万のリゾートホテルが開業。最低1週間以上の予約しか受け付けないが、超富裕層のファミリーがプライベートジェット機で訪れている。滞在期間中はバトラーによるフルサービスで、パウダースノーと温泉を満喫。お抱えのシェフやメイドを連れてくる富裕層も多く、客室内にはシェフやメイドのための部屋も完備し、超富裕層のニーズを捉えたハードとソフトを提供している。
長野県白馬にも新しく1日1組限定のホテルが開業した。1泊60万円で3ベッドルーム。滞在期間中はバトラーによるフルサービス付で、美食家たちが認めるヘッドシェフが腕をふるうレストランが内廊下で繋がっている。事前に予約をすれば、都内の予約困難店である有名鮨店も出張で来てくれるという。
観光庁や日本政府観光客(JNTO)も訪日旅行者数の増加だけでなく、訪日旅行消費額の拡大を目指しており、富裕層観光(高付加価値旅行)需要の取り込みは、いまや官民共通目標であり、商機となっている。
Luxury Japan Award2024
ホテル・旅館、レストラン各BEST10選出
日本での富裕層ビジネスの草分け的な存在であるクラブ・コンシェルジュの宮山代表がコロナ禍に設立した一般社団法人ラグジュアリージャパン観光推進機構では、2022年から日本が世界に誇る旅館・ホテルを顕彰するLuxury Japan Awardを開催。Luxury Japan Award2024では、ホテル・旅館部門に加えて、レストラン部門を新設する。審査委員長は世界的建築家の隈研吾氏が務め、料理評論家の山本益博氏をはじめとする各界のプロフェッショナルによって各部門のBEST10を選考し、最も優れた施設にはHotel of the year と Resturant of the yearの称号が贈られる。受賞結果は、海外富裕層専門旅行会社1,500社に配信する予定で、日本のラグジュアリーの認知拡大を目指す。
このアワードでは独自の選考基準を設け、海外富裕層のニーズに合致した旅館・ホテルやレストランを選出しているのが特徴。ホテル・旅館部門では、海外富裕層の傾向として、ファミリーで滞在するケースが多いことから、原則として100㎡以上で3ベッドルームの客室があるかを選考の基準としている。また、レストラン部門では外国語対応はもちろん、アレルギー対応の可否が重要な選考の基準となっている。
プレス発表は2023年12月14日(木)14時からオンラインで行なわれ、山本氏と宮山代表による解説で各部門のBEST10、Hotel of the year 及び Resturant of the yearの発表、受賞者インタビューを予定している。
プレス発表会 2023年12月14日(木)14時~15時半
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企画・運営 株式会社ユニークテーブル
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